天国に行った子犬


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ブック
開発者 BANSEISHA CO LTD
2.99 USD

子どもと子犬の友情物語。愛を与えることよりも、愛を与えられることに慣れてしまった子どもたちに、感動的で、美しい子犬の物語6編を贈ります。
死んでしまった母犬の代わりに子犬のママになった少女“イスル”。
別れた子犬“クムトン”を忘れずに、夜ごと子犬のもとへ行く“ヨンホ”。
山荘管理人のおじさんを手伝い、山道を案内する“トック”。
遠くハンヤン(昔のソウル)までメッセンジャーのお使いをする“パウリ”。
道に迷っていた“アンナ”が無事に救助されるように手伝う“ニコル”。
銃声が鳴り響く戦場を突き抜け、飼い主のもとへ帰った“ベン”と“ベニー”。
子犬たちの表情と感情をありのままに描きました。
この本を読めば、いつのまにか目頭は熱く、心はあたかくなるでしょう。

1話 天国へ行ったポクナム
身体は不自由だが、イスルの言うことなら何でも従い、いつも弟たちの世話を焼く長男、ポクナム。雨が降るある日、ポムナムは寝ている弟たちの頭の上で揺れている鉢植えを発見する。死に物狂いで弟たちを助けるが、自分はそれを避けることが出来ず・・・

2話 ごめんね、クムトン
クムトンはヨンホと仲良しの子犬。家族の愛を独り占めしていたが、新しく生まれた弟のせいでクムトンは他の家に行くことになる。クムトンを忘れることが出来なかったヨンホは夜ごと人知れずクムトンのところへ行くが・・・

3話 トルポおじさんとトック
山荘でひとり暮らししながら山道を案内するトルポおじさん。そんなさみしいトルポおじさんに心強い友達が出来た。
名前も飼い主もわからないが、静かに人々の世話を焼き、山道を案内してくれるトック。

4話 忠犬パウリ
全羅の知事が飼う珍島犬のパウリ。彼は賢く勇敢であり、メッセンジャー(手紙配達)の仕事を引き受けていた。
ところがある日、妊娠した体でメッセンジャーの仕事に出たパウリは帰り道、山奥で苦労しながら子犬たちを産むことになる。
子犬たちを家まで1匹ずつ連れて帰るパウリだったが・・・

5話 野犬ニコル
飼い主もなく山をさすらうニコルは山に遊びに来て道に迷ったアンナと出会う。ニコルの猛々しい風貌にアンナは怖がるが危険にさらされるたびニコルに助けてもらい、アンナは徐々に心を開き始める。一日が過ぎた後、救助隊により家族と会えるようになったアンナであるが、また一人で残されたニコルは・・・

6話 ベンとベニーに会いたい
戦時中、廃墟でおきざりになってしまったベンとベニー。二匹は自分たちを愛してくれたブラニーとテイトのにおいを追って長い旅に出る。銃傷を負ってしまったベニーはベンと別れてしまい、辛く困難な試練が続くが、決してあきらめないベンとベニー。
お互いに支えあいながら旅するベンとベニーの行方は?
果たしてブラニーとテイトに会えることはできるのだろうか?